児童書をなめてる大人に読んでほしい青い鳥文庫!?女子中学生から“ぶつかり合うことの大切さ”を学べる青春小説
倉橋燿子さんの新刊『夜カフェ(2)』 (講談社青い鳥文庫)が1月10日に発売された。本作は、ぶつかり合いながらも成長していく、女子中学生の友情の物語。中1の黒沢花美は、カフェを営む叔母の家で暮らしている。あることがきっかけで、クラスのいじめがエスカレート。しかも、ただひとりの友だち・ティナちゃんとぎくしゃくしてしまう。さらには、ティナちゃん、高1のヤマトくんとはじめた「夜カフェ」に、急に来なくなった子がいて……。小学上級・中学から楽しめる児童書でありながら、大人も心をぐっと掴まれる青春が濃縮された一冊である。

本TUBE編集部×倉橋燿子インタビュー
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――とっても素敵な表紙ですよね!

この表紙を書いてくださった、たま先生は、初音ミクを描いたりされて、大変ファンの多いイラストレーターの方です。私も大好きで。

――前からご存知だったんですか?

すごいファンだったんですけど、今回本当に引き受けてくださってラッキーと思っています。(笑)

――第1巻で、想いを寄せているヤマトくんとのエピソードが中心だったんですが、今回は恋の話よりも友情の話にフォーカスされているなと感じました。どうしてそういった話にされたんでしょうか?

いま友達関係で悩んでいるっていう方が多くて、一つ間違えば除け者になっちゃって、ぶつかり合うっていけないことだって思ってしまう。ぶつかり合うからお互いに本音が出たり、「あ、こんなこと思ってたのか」とか、理解できるということも、私の経験上もあるんですね。だからぶつかり合うってことを恐れないでいいんだよってことを伝えたいなと思って、物語では皆が激しくぶつかり合っています。いわゆるタブーとされている部分、いじめっ子達ともぶつかり合います。

――かなり激しい行動に出ていますもんね。

ぶつかりあうことを恐れないでいいんだよってことを伝えたいなと。

――表面上だけで付き合うんじゃないってことを、実生活でまず試す前に本の中で経験してほしいっていうのがありますよね。

現実は、自分が恐れているより、大丈夫なものだと。

――テーマを決めるだけでもなかなか大変だと思うんですが、どうやって普段心がけていらっしゃるんですか?

物語はファンタジーであるときもありますし、いろいろ設定は変わるんですけど、書いていることは一つですね。私自身、小さい頃から「良い子でいなさい」ということをすごく母親に言われ続けてきたので、テストでもちょっと悪い点を取ると、見せられなかったんですね。誰もが、自分の「良い子でいなくちゃ」っていう部分と、「本来はもっとはじけていろんなことをしたいんだ」っていう部分がなかなか自分の中で折り合いがつかないことがあったので、思いきったことがなかなか出来なかったんですね。本当に大人になってからも引きずるものだからこそ、こういう若い時代に大丈夫なんだっていうことを伝えてあげたいなって、それがずっとテーマです。

――喧嘩や友情、恋、嫉妬、孤独、絆、家族を越えた環境の中で味わえる様々な感情を丹念に描いた心温まる物語です。ぜひ皆さん手にとってください、ありがとうございました。

■倉橋燿子
広島県生まれ。上智大学文学部卒業。出版社勤務、フリー編集者、コピーライターを経て、作家デビュー。講談社X文庫『風を道しるべに……』等で大人気を博した。 その後、児童読み物に重心を移す。主な作品に、『いちご』(全5巻)、『青い天使』(全9巻)、『ドリームファーム物語 ペガサスの翼』(全3巻)、『月が眠る家』(全5巻) 『パセリ伝説』(全12巻)『パセリ伝説外伝 守り石の予言』「ラ・メール星物語」シリーズ、「魔女の診療所」シリーズ、「ドジ魔女ヒアリ」シリーズ、「ポレポレ日記」シリーズ、『生きているだけでいい!~馬がおしえてくれたこと~』(以上、すべて青い鳥文庫/講談社)、『風の天使』(ポプラ社)などがある。

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本編では、この他にも質問やトークが盛り沢山、そして普段は見ることのできない作家さんの表情も楽しめます! 完全版が見たい方は、ぜひインタビュー動画をチェック!
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