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    2018/12/26
    朝倉将棋で最強の駒「酔象」と呼ばれた“知る人ぞ知る忠臣”に男泣き必至!
    赤神諒さんの新刊『酔象の流儀 朝倉盛衰記』(講談社)が12月20日に発売された。本作は、朝倉将棋で最強の駒「酔象」と綽名された男の生き様を描いた1冊。越前の名門、朝倉家で軍奉行を務める朝倉宗滴は、能登撤退戦で15歳の若者と出会う。のちの山崎吉家だ。宗滴は、敗戦の中で心が壊れてしまっていた吉家を手元に置き、親子のように接する。だが吉家24歳のとき、実父の謀反が露見し打ち首に。宗滴は所領半分と引き換えに吉家を救うが、そんな命の恩人であり父親代わりであった宗滴が病没する。後事を託された吉家は、朝倉家を守ることを固く誓うが……。傾く名門を独り支える忠臣は、なぜそこまで主家に尽くしたのか?歴史小説家・赤神諒の最高傑作がここに誕生する。

    本TUBE編集部×赤神諒インタビュー
    ―――――――――――――――――――――

    ――今回も決してメジャーじゃない登場人物なんですよね。朝倉くらいまでは、そんなに日本史に詳しくない私でも聞いたことあるんですけど、その家臣の山崎吉家まではピンと来ませんでした。どうしてこの方なんですか?

    長編を一本書くのに一万個くらい壁を破らなきゃいけないんですよ。途中で「こいつ嫌やな」とか思ったら書けない。本当に感情移入できる生き方・死に方をした武将って朝倉家で一人、彼だけなんです。朝倉義景ってちょっとやっぱり冴えないし、義景のために一万個も壁破れなかったんで…。

    ――実在した方なんですね。

    もちろんです!

    ――その資料って残っているんですか?

    ちょくちょく残っているんですけど、それだけではまだ分からないことも多いので、書きたい放題書くと(笑)。

    ――そこは妄想力が働くわけですよね。ちなみにこの山崎吉家、「酔象」と呼ばれている方なんですけど将棋でいうと、どの駒になるんですか?

    実は、そういう駒が昔あったんです。王将の前に酔象っていう大きな駒を置くんです。相手の陣地に入って、成ると太子というものになるんです。そうすると、王将と同じ扱いになって、両方取らないと勝負が終わらないんです。相手の酔象をとっても使い回せない、持ち駒にできない。

    ――王が3人いても困りますもんね。

    酔象っていうのは絶対に裏切らない。

    ――山崎吉家にピッタリ!この作品は、まさに忠義のお話で、こんな人がいたのか?とすら思いました。

    史実としては、最後は義景を逃がすために捨て駒になって戦死するんですけども、ぜひ読んで泣いていただきたい。

    ――裏切りをする方も一理ある、陰と陽の書き分けが見事だなと思うんですが、陰と陽はどちらが書いてて楽しいですか?

    どちらも楽しいんですが、影の部分を本当に影で書くから光が出てくる。前波吉継っていう裏切り者がいて、どこにでもいるつまんない奴なんだけど、鍵を握ってしまう。自分は保身のため、自分さえよければと思っているのに、大きなことに巻き込まれていってしまう。ちょっと憎めないような奴で、書いていて楽しかったですね。


    ■赤神諒
    1972年京都府生まれ。私立大学教員、法学博士、弁護士。同志社大学文学部卒、上智大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学。2017年『大友二階崩れ』で第9回日経小説大賞を受賞。他の著書に『大友の聖将』がある。

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    本編では、この他にも質問やトークが盛り沢山、そして普段は見ることのできない作家さんの表情も楽しめます! 完全版が見たい方は、ぜひインタビュー動画をチェック!
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